株式会社ミズホメディー

監修：川崎医科大学　教授　大石 智洋先生

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）は、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2（SARS-CoV-2）というウイルスに感染して起こる急性呼吸器感染症です。
感染初期は風邪やインフルエンザに似た症状が出ることが多いです。また、感染しても無症状の場合もあります。

• 呼吸する時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」のような音が鳴る：喘鳴（ぜんめい）
• 呼吸がいつもより浅く速い、息苦しそう
• 痙攣（けいれん）している
• 意識がはっきりしない
• 顔色が悪い、唇が紫色になっている
• ぐったりしている
• 嘔吐や下痢をくり返している
• 食事や水分を摂取できない

1つでも当てはまる場合や、何かおかしいと思った時はかかりつけの医療機関、こども医療でんわ相談（全国同一の短縮番号＃8000をプッシュ）等に連絡して相談してください。

下記のようなことに気をつけてください。

下記のようなことに気をつけてください。

基本となるのは経過観察・対症療法です。

重症化リスクが高い方については症状の進行状況を考慮して抗ウイルス薬（ウイルスの増殖を阻害・抑制するお薬）が投与されることがあります。

年齢を問わず一部の患者様において、罹患後症状（いわゆる後遺症）が長期間続くことがあります。

新型コロナウイルス感染症にかかった後、他に原因となる病気がないにもかかわらず、様々な症状が2ヵ月以上持続することがあります。
下記のような症状が長期間続いている場合は、医師にご相談ください。

＜罹患後症状の例＞

疲労感・倦怠感、関節痛、筋肉痛、咳、喀痰、息切れ、胸痛、脱毛、記憶障害、集中力低下、頭痛、抑うつ、嗅覚障害、味覚障害、動悸、下痢、腹痛、睡眠障害、筋力低下 等

変異とは、ウイルスが増殖を繰り返す中で起こる遺伝子情報の変化のことです。

新型コロナウイルスは、様々な変異を起こした変異株（例：オミクロン株など）が発生しています。一つの変異株の中にも小規模の変異を起こした様々な系統が発生し、次から次へと入れ替わるように感染流行を起こすことがあります。（下図参照）

変異によって、重症化のしやすさやお薬の効きやすさ等も変化することがあり、一度感染した後も再び感染することがあります。

検査はとても簡単！ 短時間で結果がでる検査もあります。

検査結果と診断結果から医師が総合的に確定診断をします。

出席停止期間は法令*で「新型コロナウイルス感染症にあっては、発症した後五日を経過し、かつ、症状が軽快した後一日を経過するまで」と目安が定められています。詳しくは医師に相談してください。